野地木材

熊野市にある野地木材を訪問しました。野地さんは熊野市では一番大きな製材所で、市内に数カ所の製材所を持っています。まずは、熊野の原木市場を見せて頂きました。

原木市場のすぐ脇に製材所があって、買い付けた丸太の皮をむく機械を見せてもらいました。ごりごりと凄い音をたてて丸太が機械に吸い込まれていき、反対側に出てくると奇麗に皮が剥がされていました。

皮を剥かれた丸太は製材所で角材にカットされ、乾燥機へと放り込まれます。実際に製材の機械が動いているのを見たのは初めてでしたので、丸太の年輪を見て一瞬で木の特性を見極める職人さんの技には感嘆してしまいました。説明されてもうーん、、、って感じ。

その後、閉鎖された道の駅を利用した加工場も見せてもらいました。ここでは、プレス機を使ってスギやヒノキのフリー板を作ったり、フローリングに塗装をしたりしていました。

最後は本社と脇の製材所を見せてもらいましたが、こちらでは製材と共に製品の実験もおこなっていました。無垢材は割れたり、ヒビが入ったり、沿ったり、曲がったりします。こういう特性が嫌がられて使われなくなって来た経緯があります。そこを見極めながら製品としていけば、とても素敵な商品ができあがると思います。

 

半日かけて熊野市内を駆け回りましたが、原木が製材になる現場を見ると、木は工業製品ではなく、農業製品に近いものであることが分かります。それを木造の家に住む人や設計者にも見てもらいたいと思いました。そういう企画もやりたいなあ。

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