三重テラスで開催されたイベントで知り合った鋳物を作っている会社、マルデ鋳器の出口さんにお願いして、工場での作業を見学させて頂きました。三重県の桑名市周辺では良質な川砂が採れたことから、鋳物の製造が発達したそうです。
マルデ鋳器さんでは、主に業務用の調理器具、カスバーナーを作っています。中華料理を作るような火力の強いやつです。
さて、工場で最も中心的な存在はもちろん、炉!
午後2時くらいにお伺いしたのですが、もう直ぐ始まります!とのことでしたので、しばらく待ってました。職人さんがせわしなく静かに動いてました。
赤く光っているところから溶けた鉄が出てきて、それを柄杓で受けて型に流し込んでいくと教えてもらいました。鉄が出てくるまでは割とのんびりした雰囲気の工場。
床にずらっとならんでいるのが型です。奥にあるのは型がベルトコンベアで流れてくる機械です。
しばらくすると、炉から鉄が溶けて流れ出してきました。それまでいろいろと教えてくれていた出口さんも作業に集中し出しました。
声をかけるのもはばかられるような緊張した雰囲気でしたので、僕らは端っこでじーっと作業を見学させていただいてました。
職人さんたちが熱く溶けた鉄を大きな柄杓に入れて、クレーンで運んでいきます。液体ですけど鉄ですから重いんですよね。
しばらくしたら、出口さんみずから柄杓で鉄を受けて、それを脇にある型に流し込み始めました。一回ずつ慎重に鉄を流し込んでいきます。
ジーンズ?履いて割と普通の格好でやっているのに驚きました。熱い火の粉が飛んできたりしてますが、大丈夫なのか!?と。
淡々とやってますが、柄杓に鉄を入れたら25キロ!!!になるそうです。25キロは柄杓で普通に持てる重さじゃないですよね。。。しかも手作業、危険な作業です。落としたら大事故になりますよね。
くわな鋳物は時代の流れに乗らずに伝統的な産業として残っていました。出口さんもやるき十分なので、これから一緒に面白いことができればいいなと思いました。ありがとうございました。