萬古の里会館の常設ギャラリー

三重県の四日市市には萬古焼という焼き物があります。土鍋や耐熱陶器、急須で有名ですが、みなさまご存知でしょうか?萬古の里会館では、焼き物体験や講演会などが開かれますが、その1階の一部を常設ギャラリーとするために改修しました。

手前を企画展示スペース、奥を常設展示スペースとしたいので、ゆるい仕切りを設けたいという要望に応えるため、透け感のあるスクリーンに文字を印刷して上から吊り下げることとしました。

萬古不易というのは昔の萬古焼きの裏に押されていた文字で、その文字を常設展のコンセプトとしました。

前回のBANKO300thの展示では内装から什器にいたるまで、大量の三重県産スギ板を使ったので、そのイメージを引き継いだ内装としました。

スギ特有の源平柄に最初はみなさんびっくりするのですが、次第に日焼けして良い感じに落ち着きます。

萬古焼きの歴史が分かるように、年表を作成しました。空間全体の邪魔にならないようにと、透明のアクリル板にしましたが、、、実際は写真ほど見にくくはありません!

展示の什器はスギというわけにはいかなかったので、シナ合板とし、こちらも内装のイメージを壊すことなくしっくり納まりました。

萬古焼きの歴史が分かるような展示となっています。機会があれば、ぜひ。