志摩市にある阿児アリーナというホールと体育館の複合施設の柱を「アトリエ・エレマン・プレザン」の作家さんの絵で彩るというプロジェクトのお手伝いをすることになりました。ミエケンジンカイとしては初の建築プロジェクトでした。(写真:松原豊)
「アトリエ・エレマン・プレザン」はダウン症の人たちのためのアトリエです。志摩市大王町と東京都の世田谷区を拠点としていますが、このプロジェクトでは志摩の作家の作品で柱を彩りました。
綺麗に整った丸い柱が並んでいましたが、丸くない柱を作ることにしました。全部違う形にしたかったのですが予算的に厳しかったので、できるだけ幾何学的にシンプルで丸でも四角でもない形にしました。
材料は当初二つのアイデアがありました。一つは耐候性のあるフィルムを貼る案、もうひとつはタイルに絵を印刷してオリジナルのタイルを作る案でした。当初予算的にはフィルムが妥当だったのですが、耐候性を考えた時にはタイルのがベターだと判断しました。柱は9本の予定が5本に。。。
絵はアトリエの佐藤よし子さんが選んだ作家さんの絵から全体のバランスを見て選定しました。それぞれイメージの違う柱ができたと思います。
青い柱の後ろに下記の文章を記しました。訪れることがあったら探してみて下さい。
『さまざまな色彩の 5 本の柱は、志摩市大王町と東京を拠点としたダウン症の人たちのプライベ ートアトリエ「アトリエ・エレマン・プレザン」の作家たちの作品に彩られています。個性豊か な柱が、志摩の美しい森や海のように、人々の心を元気にしてくれることを願っています。』