徳田銘木さん

雪のちらつく寒い日でしたが、奈良県にある徳田銘木さんにお邪魔しました。

以前から噂を聞いていたのですが、たまたま行くチャンスがあったので、雪の降る寒い日でしたが、三重の実家から山を越えて奈良へ下道でドライブして行きました。

まず案内して頂いてカメラを向けたのは銘木屋さんに良くあるカウンター材などではなく、枝がついたまま樹皮を剥かれた木々。どんな風に使うのか伺うと、幼稚園や保育園での引き合いがあるのだとか。確かに子供たちは喜びそうですよね。

次に出た!と思ったのは、磨き丸太というピカピカの丸太。綺麗に揃っていますが、注目すべきはその細さです。通常は床の間の柱となるので、直径10センチ程度はあるのですが、写真の奥に見えるのは直径5センチ程度の細いもの。これだけ細いといろんなことに使えそうでドキドキします。

そして、ヒノキ の錆丸太。これは表面に出る黒カビが天然の模様を作り出します。冷静に見るとただカビの生えた汚れた丸太ですね。。。でも、これは本当にかっこいいです。床の間を作る機会があまりないですが、独立柱としてどなたか使って欲しい方いませんかね。

ちょっとグロテスクな材、これは何らかの原因で杉の赤い部分と白い部分が逆転、もしくは混ざったもの。どこに使おうか。

最後は圧巻のスギ皮!ずいぶん昔に使いたくて、工務店に聞いたら、そんなのはもう手に入らないと言われがっかりしたことを思い出しました。いやーあるところにはありますね。しかし、この量でも文化財の修復一棟分でなくなってしまうそうです。これも本当にかっこいい。

銘木屋さんの真骨頂を味わいました。この伝統的な素晴らしい材料をどう使うか、設計者の力量が試されますね。楽しかったです。徳田さんありがとうございました。

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