立教学院聖パウロ礼拝堂

新座市にある立教学院へ行く機会がありました。ここには、アントニン・レーモンドの礼拝堂があることは知ってましたが、なかなか見る機会がなかったので、ここぞとばかりに見てきました。

母校である三重大学にレーモンドの小さな建築があって、大学院生の時に実測調査に関わらせて頂いて以来、レーモンド建築ファンでございます。

1963年に竣工ということなので、うちの近所にある丹下健三の東京カテドラルとほぼ同時期の建築です。RCの造形的な表現は似ていますが、レーモンドの方が華やかで優しいイメージがありますね。

礼拝堂の脇には、キリスト教建築では重要な要素である中庭があり、この中庭のスケール感がものすごく良くて、天気もよくて、最高に幸せな空間でした。

中庭の中心には鐘楼が立っています。この鐘楼も先が建物本体と呼応するようにアーチ形状となっています。カテドラルの鐘楼もカッコいいですが、こちらも優しい感じ。

静かに中に入って、、、写真なんて撮ってるのは僕だけですが、そーっと写真を撮りました。RCのアーチがしっかりと表現されています。

ステンドグラスが綺麗!と言いたいところですが、RCの壁に色ガラスが埋め込まれていて隙間はモルタル埋めなので、厳密にはステンドグラスではないですね。。。壁に開けられた穴のデザインは全て同じですが、ガラスの色が違うために異なったものに見えます。美しい。

もちろん背面には立派なパイプオルガンが鎮座しておりました。水色のパイプオルガン。一度聞いてみたいです。

偶然行く機会に恵まれましたが、本当に久しぶりに建築を見ました。レーモンドのような優しい建築が作りたいと思いました。素晴らしい礼拝堂でした。

 

 

 

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