三越前にある三重県のアンテナショップ「三重テラス」の改修に関わらせていただきました。三重県出身のALPの江口さんとは今回も一緒です。
昨年度、三重テラスの新たなステージに向けての方針策定に加わらせて頂いておりましたが、今年度はいよいよ設計と監理を受けることとなりました。
当初から、1階のレストランとショップを一体化し、1階と2階とをつなげるような案内を設けることを提案し、そしてなにより、大きなカウンターを設けて、気軽に立ち飲みができるような場所にしよう!と盛り上がっておりました。
しかし、、、やはり立ち飲みだけというわけにはいかず、もどかしい時間が過ぎていきました。。。もう間に合わないんじゃないかと思ったころに出てきた折衷案が、カウンターをコの字にしてハイチェアの席を設ける案でした。
しかしながら、この案、、、ヒノキのカウンターにするといってもそんなに都合よく材料あるのか?と心配しながら、もくいち・マルゴさんに問い合わせたところ、「なんとか揃いそうです!」ということで、現地に材料の状況を確認しに行きました。節が多い?と思ったり、少し幅が狭い?と思ったりしましたが、まあこれでなんとかなる!とひと安心。
そしていよいよ施工に入ることになった段階で、再度もくいち・マルゴさんの倉庫に行き、どの材料をどこに使うか、どこをカットするか、実際に材料にチョークで線を引きながら検討していきました。
結果は三重テラスで実際にご覧ください。レストランのカウンターには三重県産ヒノキの一枚板がこれでもか!というくらい使われています。
全体としては、床と天井は基本的に既存のままで、壁と既存什器をとにかくグレーに塗り込んで、均一化したディテールのない空間としました。それによって、陳列棚や什器に使われている三重県産のスギを目立たせるように考えました。
既存のものを使いながら、うまく木の存在感を出せたんじゃないかと思います。江口さんにかなり頑張って頂いたプロジェクトでしたが、、、嬉しいプロジェクトでした。