家族4人で住む住宅を今住んでいる場所の近くに建てたい、という希望で土地を探すところから始まったプロジェクトでした。
本八幡の駅から歩いて15分程の住宅地に建てた木造3階の住宅です。
3階が斜線制限によりセットバックしているので、建物は単純な直方体のように見え、前面道路に向けての窓があまりないこともあり、シンプルな外観となりました。
構造材料は、国産のスギとヒノキなので、できるだけ木を見せたいという思いから、天井は貼らず、構造体を見せています。その分、壁や建具などはコストをかけずに、シンプルに。
1階は車庫と玄関と寝室です。防犯とプライバシーを考慮してできるだけ窓は小さくして欲しいという施主と、建築基準法上の採光は必要なので窓が欲しいという設計者とのせめぎあい。
2階はキッチンとリビングダイニング、奥には洗面脱衣室と浴室とトイレがあります。できるだけ1フロアーで家事が完結できるようにとの希望から、この階が盛り沢山に。
木造の計画上難しいところの一つは、柱のスパンが短いことで「柱が邪魔です!」と言われると、梁を大きくせざるを得なくなります。
建物の高さ制限と空間として必要な高さとのせめぎ合いの末、ぎりぎりのところで寸法を決めました。初めて現場を見たときの梁の迫力はなかなかでしたが、そのうち慣れました。
3階は子供達の部屋と、バルコニー。明るくて開放的。少しでも空間を広くとの思いから、天井は屋根なりに斜めにしました。
外壁はグレーベージュにしましたが、車庫とポーチは白くしています。玄関周りをできるだけシンプルに見せたいからですが、前にも同じような写真があったような。。。
特別なことはしてないですが、シンプルに、綺麗にできた住宅です。