群馬県上野村にある森林科学館を、子供達のための施設「ちびっこ広場 森っこ」とするための改修をさせていただきました。
このプロジェクトは二期にわたって改修工事が行われました。一期工事では、事務室だったところをカウンターのあるキッチンとし、展示室の壁を取り払って明るい空間としました。立派なカウンターは上野村にある「じおじ」という広葉樹のカウンターです。
壁だったところは大きな開口部として解放的な空間としました。
今回の改修のメインは、ずばり「床」です。上物はほぼ既存のままで、丸太組みの構造体やデザインされた壁は元々あったものです。
上野村のスギの角材をぶら下げた照明カバーは上野村森林組合さんに作っていただきました。
元々半円形の部分はライブラリーとなっておりテーブルとベンチが設置されていたのですが、これを利用して円形の一段高い場所を作りました。
そこに行くには、階段か緩いスロープ の2種類の方法がありますが、高いところに上って、急な滑り坂（結構滑る）を滑って下りる遊びができるようにしました。
柵の向こうはお昼寝スペースで、ママさん達が安心して子供を寝かせられるように作りました。
お昼寝スペースの手前には半円形のボールプール を設けました。足湯みたい。
壁には2種類のアクティビティを設けています。
額縁に入れられているのは、ホワイトボードのように使える木の壁「きえすぎくん」という商品です。これは上野村産のヒノキを加工して作ってもらいました。美術館の絵画のような落書きになるといいな。
お隣にはボルダリング壁を設けました。よく見かけるカラフルなホールドではなく、木製のホールドを付けてもらいました。このホールドは東京都の檜原村の木で作られていると聞きました。
こどもの遊び場は、パパさんママさんにとっても快適な場所でないとダメなので、エアコン完備の授乳室を設けました。おむつも交換できて、お湯も沸かせます。
たくさんのこども達に遊んでもらえるような場所になって欲しいと願い、木がたくさんの楽しい看板も作りました。
どんな場所になっていくのか、楽しみです。
