西粟倉村を楽しんだ次の日は、山の反対側にあたる兵庫県の宍粟市の林業施設を見学させていただきました。この見学は友人の大前くんがセットしてくれました。結構なハードスケジュール。
まずは、兵庫県森林大学校の校長先生に兵庫県の林業一般のお話を伺いました。ここも小学校を改装した場所のようでした。森林大学校では林業に関わりたいという学生さんが学んでいて、卒業するとそれぞれ林業関係の会社に就職しているようでした。授業料は安いみたいだし学生数は少ないし、就職もありそうだし、良い仕組みだと思いました。
校長先生の話を急いで伺ったのち、先生自ら木材センターへ案内してくださいました。
兵庫県木材センターは一言で言うと規模の大きな製材所で、巨大な機械でバンバン製材して高温で乾燥してできあがり的な施設です。スケールメリットを生かして外国産材に負けない価格で勝負するという考え方でした。
たまたま行った日に、西粟倉村の図書館?役場?用の木材の検査があったようでした。兵庫県だけでなくお隣の岡山県の木も製材しているようでした。
この日の見学の最後は兵庫県の森林林業技術センターでした。こちらでは特殊な継手の開発や木材の強度試験などの実験を行なっている施設です。
ここにも小さい規模ではありますが、製材機や乾燥機があって、それなりに一通りのことができるようになっていました。担当して頂いた方は農学系の方だったのですが、話している内容はものすごく建築と似ていて、なんで木造研究に関して工学と農学の接点がないのか、もどかしい気持ちになりました。今後の課題にしたいと思います。
盛りだくさんの2日間でした。こういう視察を定期的にやっていきたいと思います。