文京区千石のとあるマンションの一室を改修しました。施主からの要望は間取りのみで、デザインについての要望は特になく、「普通」で大丈夫ですとのことでした。
将来的には人に貸すことも考えているということでしたので、床材に良い材料を使ってはどうですかと提案しました。壁や天井は頻繁に貼り替えることになりますが、床は替えないので良いものをと。
予算の関係もありましたが、キッチンや浴室、トイレなどの設備、壁や天井のクロスは徹底的にシンプルなものを選び、床などの木部を徹底的にナラで仕上げることにしました。
床は国産のナラの無垢フローリング、巾木はナラの無垢材、建具枠はナラの集成材、建具はナラの突き板としました。全体的な統一感を作る出すことができたと思います。スイッチや金物類は黒として、アクセントを加えています。
内部の建具のガラスはGlass&Art MOMOさんに取り寄せてもらいました。
玄関の床タイルには、滋賀県の信楽の工場で焼かれたタイルを使っています。湿式のタイルといって、土を押し出して作るタイルです。焼き物なので、色むらがあり良い味が出ています。
国産の木やタイル、友人との協働を通して建築を作っていきたいと思っています。