2018年の秋に四日市の萬古の里会館で開催された展覧会「BANKO300th」から2年後、萬古の里会館の1階をギャラリーに改修することになりました。
ガラス張りの奥のスペースを常設展示室として、手前を企画展示ギャラリーとしました。
手前と奥を隔てるため、半透明のスクリーンを吊り下げることにしました。スギの角材を天井から下げて、そこにレールを仕込んだのですが、角材をそのままぶら下げると重力から解放されたような浮遊感のある軽い印象になります。
「BANKO300th」の展覧会場とするため、受付部分までは杉板が貼ってあったのですが、今回は常設展示スペースにも杉板を貼って統一感を出しました。
説明板が杉板の壁を遮ることのないよう、透明アクリルに文字を印刷したフィルムを貼ったものとしました。
什器はシンプルにシナ合板で仕上げました。セキュリティのことを考えて鍵がかかるようにしていますが、アクリルの箱部分に鍵は付いていません。こういう什器の設計は面白いですね。